シニア向けSNSサイトの課題
現在の日本の人口の割合は、1996年に40歳以上と40歳未満とで逆転した。
若年層の割合は今日も減少傾向にあり、若年層からシニア層へと、
ターゲットをシフトチェンジするべきだ、という声は、近年ずっと挙がっていた。
シニア層が魅力的なターゲットになりうるもうひとつの理由として、
若年層以上に経済的な余裕があることが挙げられる。
このマーケットの変化は例えば、音楽業界でも見られる。
音楽市場における年代別購入構成比は、2007年には50代以上で実に32%を占めている。
なお、インターネットにおいても、ネットレイティングスによる調査によると、
年代別利用者の構成比は2006には40代が24%、50代が11.8%と20代の11.9%を
遙かに上回っている。これはいかに幅広い世代にインターネットが一般化したかを
示す数値と言えるだろう。
にもかかわらず、現在でも流行のコンテンツは若年層を中心としている。
それは新しい物に飛びついたり、対応したりする力が若年層に強いからだと言えるが、
これがために、ネットにおいてシニア層が利用できるコンテンツが
限られていると感じる方もいるだろう。
確かにこの傾向は否めない。若年層をメインターゲットとした、
日本最大の規模を誇るSNSサイトのmixiは、2010年の有効ID数2000万人を誇っている。
mixiを使っている年齢層はかなり幅広い。
これが、若年層をメインにする利点の一つだ。
若年層で火がつき、利用者が一気に広まるため、他の年齢にも波及しやすく、
年齢的な限定が生じない。
一方シニア層をメイン・ターゲットとしたSNSサイトは、
若年層を排除する必要が生じるので、どうしてもターゲットが限定され、
会員数が伸び悩む傾向があるのだ。
ただし、会員が少なく、落ち着いた雰囲気やモラルを保てることは、
シニア層にとってはかえって魅力かも知れない。
課題は多いが、シニア層向けのSNSの発展を見守りたいと思う。
